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直立二足歩行が背骨に持たらした弊害

  • 直立二足歩行が背骨に持たらした弊害
2024.05.05

400万年ほど前にも多くの人類がいたのですが、何故か人の祖先だけに直立二足歩行という「進化アイテム」が付け加わりました。

しかし、そのことが他の類人猿とは生活様式を異にさせ、ヒトの先祖は元々の仲間であった類人猿とは別の進化の道を辿ることになるのです。

ヒトの先祖になった類人猿だけは、何かを極めて特殊な環境にはまってしまったのでしょうか?

なんにせよ、私たち人という種(ホモサピエンス)は直立二足歩行の賜物なのです。

直立二足歩行は、思索し学習する脳をつくりあげ、そうして高度化された大脳は言語を生み出しました。言語は文化を作り、文明を築き上げました。

ところが、直立二足歩行がヒトに持たらしたものは良いことずくめではありませんでした。

考えてみてください。何故、私たちは他の動物と比べて、腰痛に悩まされることが圧倒的に多いのでしょうか?

また、女性の多くは出産時に産みの苦しみを味わいます。椎間板ヘルニアや下肢の静脈瘤症も他の動物には見られません。痔にしてもそうです。

実は、これらすべてが、直立二足歩行がヒトに持たらしたマイナス面だと言われているのです。

ヒトの直立姿勢は、体重を支えている背骨に負担を掛けやすいのです。

重力は垂直に作用します。ヒトは直立姿勢で背を高くしたので、背骨は縦方向に体重の重みを受けます。

それに加え、ヒトでは直立したまま腰を大きくねじったり、まげたりすることがあるので、余計に背骨や腰に負担を強いることになるのです。

腰痛は若い人であっても、過激なスポーツで腰に負担を掛けたり、重い荷物を担いだりすると引き起こされることがあります。

もちろん、ヒトの背骨も直立二足歩行であるように、構造的に設計されてはいるのです。ヒトの類縁のチンパンジーの背骨を構成する椎骨は、どれもその大きさがほぼ同じなのに対して、直立姿勢のヒトでは下方の腰椎ほど大きくなっていることからも分かります。

それは、腰椎が一番体重の負担を受けやすいことから、それに耐えられるように極めて合理的にできていることを意味します。

それにもかかわらず、ヒトは誰でも潜在的には、腰椎を発症する可能性を持っているのです。

これは直立二足歩行によって新しい進化の道を選んだ人類の宿命的な病であるといえるのです。

 

 

引用文献

なぜ万病に挑めるのか!

「長命整体」の潜在力

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